学科紹介

学びに関するQ&A

なぜ実習をするのですか?

実習は基礎となる保育の理論を実際に子どもたちとふれて確かめる機会となります。また、保育士や幼稚園の先生の指導方法を学び、自分に足りないところに気づく場とすることができます。

幼稚園と保育所ってどう違うのですか?

保育所と幼稚園は小学校入学前の子どもが通う施設ですが、保育所は児童福祉施設なので、0歳から入所できます。幼稚園は学校教育法に則って満三歳からの入園が許可されている教育施設です。ただし、最近では幼稚園と保育園を一元化しようという動きが広がっています。

音痴でも保育園や幼稚園の先生になれますか?

回答:青山雅哉先生より
音痴というのは音が外れている状況のことを示すわけですが、これは練習によって解消できますから心配は無用です。第一、子どもに音痴という概念はありません。大切なのは子どもの心に響くかどうかです。レベルアップしてほしいのは、むしろ声の大きさです。ピアノよりも歌声が小さいのでは子どもに伝わりません。元気よく、楽しそうに、大きな声で歌う。本学ではこの点をしっかり指導しています。幼稚園教諭・保育士をめざす人は、いま現在自分が音痴であることよりも、「子どもを笑顔にしたい」という動機のほうが大切であることを忘れないでください。

幼児園や保育所の先生になる前に学ぶべきことにはどんなことがあるのでしょうか?

回答:善野八千子先生より
幼児教育のさまざまな専門性をしっかり学ぶことが基本です。しかし幼児教育の専門性とは、幼児のことがよく分かっているということだけではありません。ほかに身につけるべきことを一つ挙げれば、幼児がその後小学校で何をどのように学ぶのか、幼稚園や保育所で培ったことや遊びこんだ体験がどのようにつながっていくのか、育ちの連続をふまえて幼児期ならではの意味ある活動を計画できる力です。「私は幼稚園の先生だから小学校のことは知りません」では困るのです。保育士や幼稚園教諭をめざして勉強している段階から関心を持ったり実態を知ったりしていくことが重要なのです。すごく難しいように思うかもしれませんが、本学・奈良文化女子短期大学ではちびっこ広場や奈良学園幼稚園・小学校がすべてキャンパス内にあるので、学生のみなさんは「育ちの連続」や「保幼小(保育所・幼稚園・小学校)連携」についてもとても学びやすくなっています。

私は運動が苦手なのですが、幼児の指導に支障はないでしょうか?

回答:林悠子先生より
運動が苦手という人は、小さなころから次第に運動に対して消極的になっていったという人が多いようですね。でも、幼児の教育や保育に携わる人は、みんなが得意というわけではないですよ。大切なことは、幼児と一緒に楽しめるかどうか。本学の「ちびっこ広場」を覗いていただくとわかりやすいですが、言葉でのコミュニケーションが取れない1、2歳の子どもたちでも、音楽に乗って体操やダンスのまねごとをすることでも笑顔がはじけます。幼児期は、運動に親しむことはとても大切なことですから、いっしょに楽しく動くことができる人になってください。

私は誰に対しても「タメ口」で、「敬語」が使えません。保育の現場で大丈夫でしょうか?

回答:善野八千子先生より
幼児教育のさまざまな専門性をしっかり学ぶことが基本です。しかし幼児教育の専門性とは、幼児のことがよく分かっているということだけではありません。ほかに身につけるべきことを一つ挙げれば、幼児がその後小学校で何をどのように学ぶのか、幼稚園や保育所で培ったことや遊びこんだ体験がどのようにつながっていくのか、育ちの連続をふまえて幼児期ならではの意味ある活動を計画できる力です。「私は幼稚園の先生だから小学校のことは知りません」では困るのです。保育士や幼稚園教諭をめざして勉強している段階から関心を持ったり実態を知ったりしていくことが重要なのです。すごく難しいように思うかもしれませんが、本学・奈良文化女子短期大学ではちびっこ広場や奈良学園幼稚園・小学校がすべてキャンパス内にあるので、学生のみなさんは「育ちの連続」や「保幼小(保育所・幼稚園・小学校)連携」についてもとても学びやすくなっています。

私は美術が、からきしだめでしたが、幼稚園の先生になるのは無理でしょうか?

回答:西久保勝康先生より
長年、学生の指導をしてきて感じることは、「やはり若い子は伸びしろが大きい」ということです。美術が大の苦手といっていた学生が、アニメーションをかくのが大好きになって卒業していった。そんな例は枚挙にいとまがありません。その子だけがつくった「オリジナル」はすばらしいものですし、いいところが必ずあります。一生懸命やる雰囲気をつくったり、一生懸命つくったものを大切にする気持ちを育てたり、失敗してもやりなおしたり工夫したりすることを認め、励ますことができる人なら、立派な先生になれるはずです。

「先生」という仕事のやりがいを教えてください。

回答:西久保勝康先生より
私は、「先生」冥利は「卒業(園)式」の1日にあると言いたいですね。入園してきたときの小さな姿を、卒園していく成長した姿に重ねれば、感無量ですよ。手をかけるところには手をしっかりかけないと、子育てはできません。手がかかったり苦労が多かったりすればするほど、子どもはいつかどこかの時点で「成長」という形で報いてくれます。子どもたちだけでなく、親御さんたちも「お世話になりました」と涙ながらに感謝してくださる。相手が生きているから、打てば響くし、心の通い合いがあります。私は小学生・中学生の「先生」が長かったですが、「先生」になってよかったと思っていますよ。